好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

~小糸~

お正月モードもすっかり終わり、2月になった。



今月は先輩と旅行!



めちゃくちゃ楽しみ!



そして今日はバイトを頑張ります。



「鶴巻ちゃん~…」

「亜子さん」



お客さんもいない暇な時間。



亜子さんがシフト表を持ってあたしのところに来た。



「ねえこの日バイト変われたりしない…?」

「うわ~、すみません、その日旅行に行ってるんです…」

「あ! そうなんだ! もしかしてあのイケメンと?」

「風里先輩です」



亜子さんがなぜか喜んでる。



なんかはしゃぎはじめたよ…?



「へ~! あのイケメンと旅行ね~!」

「風里先輩です…」

「ってことはあんなことやこんなこと…」



亜子さん!



なに想像してるんですか!



あたしが赤くなると、亜子さんが面白そうにあたしを眺めた。



「もしかして、初めて?」

「は、はい…」

「え~そうだったの! じゃああたしが色々と教えてあげるよ」



えっ?



亜子さん…?



あ、でも、た、助かる…かも…。



バイト終わりに、亜子さんに引っ張られるようにしてファミレスに入る。



亜子さんは楽しそうに頬杖をついてる。