好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「だって向こうどう思ってるか分かんねえし…。今の関係崩すのも勇気いるし…」

「小糸ちゃん経由で聞いてみようか?」

「それはやめてくれ!」



じゃあこのまま穂高は明莉ちゃんとずるずる何もないままの関係を続けてくってこと…?



またいつもみたいに良い先輩で終わるじゃん…。



そんな話をしてたら、さっきの先輩が何かを持ってやってきた。



「これ、サービスね」



そう言って、俺たちのテーブルの上に2人分のケーキを置いてくれた。



「良いんすか!?」

「うん、店長には内緒ね」



あれ…?



なんかこの先輩の穂高を見る目が…。



もしかしてこの先輩、穂高に気があるんじゃ…?



俺のこと全然見てないし…。



分からないけど。



「穂高の今年の目標は明莉ちゃんと進展することだね」

「だな…。頑張ります…」



一応応援してるよ。



こんなにずっと乙女みたいに悩んでるんだもん。



2人がくっついたら嬉しいよ、普通に。



まあこればっかりは相手の気持ちもあることだけど。



俺も陰ながら見守ってよう…。



しばらく穂高とそんな話をしたり、近況報告をしたりしてから解散した。



新年、俺も色々とがんばろう!