好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

その日の夜、先輩といつものように電話。



≪あ、そうだ、小糸ちゃん。大晦日ってどうする? 俺の家で一緒に年越ししない?≫



なんともタイムリーな…。



正直めっちゃ行きたい。



だけど…。



「先輩、あたし…大晦日は、家でお母さんと市川さんと過ごしてみます」

≪えっ?≫



先輩の驚いてる声。



あたしは先輩に今日のことを話した。



最後までうんうんと相槌を打ちながら話を聞いてくれる先輩。



≪そっかあ…。一緒に過ごせないのは残念だけど…小糸ちゃんがそういう気持ちになれたのは嬉しいな≫



先輩って優しい…。



大好きだなあ…。



あたしの気持ちに寄り添ってくれるの。



「でもそういう気持ちになれたのは先輩のおかげです」

≪良かった~。小糸ちゃんのそういう存在になれてるのが嬉しい≫



本当は結構正直!先輩と年越ししたいけど…。



あたしの中のステップアップとして、ちょっと今回は頑張ってみるよ。



そして大晦日の日になった。



先輩がくれたしめ縄飾りもちゃんと飾って。



白いお花たちが結ばれたしめ縄飾りはすごくおしゃれ。



お母さんが「これを手作りしたの!? 小糸の彼氏が!?」とすごく驚いていた。



自慢の彼氏だよ~。