「な、なんでですか?」

「かわいいから…」



俺が言ったら小糸ちゃんが恥ずかしそうに目をきょろきょろさせる。



そして、俺に軽く上目遣い。



「…と、特別ですよ…? クリスマスのお礼…」



やった!



俺はるんるんで自分の部屋着のスウェットを小糸ちゃんに渡した。



「これ洗ってあるやつだから汚くないからね」

「はい…」



そして小糸ちゃんはそれを持って、「じゃ…じゃあ行ってきます…」と言ってお風呂に行った。



しばらく待ってると、お風呂上りの小糸ちゃんが俺の服を着て戻ってきた。



か、か、かわいすぎる…!



ちょっとダボッとした感じが最高。



なんて可愛い生き物なんだ…。



「おいで…」



そう言って小糸ちゃんを引き寄せる。



そのまま抱きしめた。



「あ、あたし髪の毛まだ濡れてるんでっ」

「いいよ全然」



ん~、最高…。



それから昨日と同じように小糸ちゃんの髪の毛を乾かしてあげて。



俺もお風呂から上がって、小糸ちゃんに髪を乾かしてもらった。



「お風呂お待たせ」



姉ちゃんたちに声をかけて。



「はーい。渚、入ろ」



2人は一緒に入るらしい。



俺たち姉弟、親がいないからってやりたい放題だ…。



「寝よっか」

「は、はい…」



照れたような小糸ちゃんに微笑みながら、小糸ちゃんの手を引いてベッドまで案内する。



小糸ちゃんが遠慮がちに俺のベッドの中に入った。



俺も後から入る。