好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「もう俺のこと好きじゃなくなっちゃったの…?」

「そ、そんな顔しないでください…。あたしは大好きのままですけど先輩の方こそ距離近くなったじゃないですか!?」



そっか…。



まあ確かに…。



だって大好きって心が求めるんだもん…。



年下にこんなハマると思わなかった…。



「とにかくこっち向いて?」

「はい…」



恥ずかしそうな小糸ちゃんがゆっくりと俺に振りむいた。



俺は小糸ちゃんの頭を両手で抑えてそっとキスする。



昨日みたいなキスしちゃうからね?



「んっ…」



ふいに漏れる声が俺をさらに余裕なくさせて。



このまま押し倒したいけど我慢我慢…。



唇を離すと、少しうるんだ眼で上目遣いで見られた。



かわいいなあ…。



ぎゅっと抱きしめてから、もう一度チュッと一瞬キスした。



「さ~、お昼ご飯食べよう」

「は、はいっ…」

「俺が作ってあげるね」



一緒に1階に降りた。



両親は仕事に行っていていないのでこの家には俺と小糸ちゃんだけだ。



小糸ちゃんをダイニングに座らせ、俺は調理開始。



パスタでいいか。



ジェノベーゼのパスタにしよう。



バジルやナッツなんかを入れてソースを作っていく。



お湯を沸かしてパスタを茹でて…。



パスタとソースを和え、クリスマスツリーみたいに盛り付けてから、ピンクペッパーと粉チーズで仕上げた。