好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

~風里~

お風呂から上がって小糸ちゃんの部屋に行くと、小糸ちゃんはウトウトしてた。



風邪引くよ~。



「小糸ちゃん、起きて」

「あ…先輩」



小糸ちゃんがゆっくり目を開けた。



「お風呂、上がったんですか?」

「うん、お待たせしました」

「先輩の髪、あたしも乾かしていいですか?」

「いいの? じゃあお願いします」



小糸ちゃんにドライヤーを渡した。



俺は小糸ちゃんの前におとなしく座る。



小糸ちゃんは膝立ちになって俺の髪をそっと乾かし始めた。



不慣れな手つき…。



それがまたかわいい。



小糸ちゃんって手ちっちゃいよね。



小さい手で俺の髪に触れる小糸ちゃんに愛おしさがこみ上げる。



チューしたいなあ?



短い俺の髪の毛はすぐ乾く。



「できました!」

「ありがと」



俺は振り返って、小糸ちゃんの手に持ってるドライヤーを下げて小糸ちゃんの顔を見る。



隣は姉ちゃんの部屋だけど、今日は渚くんと旅行に行ってるからいない。



小糸ちゃんに顔を近づけて、そっとキスした。



ぎゅっと目をつぶってる小糸ちゃんがかわいくて。



全然慣れないんだね。



でもさ…もっと深いの、してもいいかな…。



俺は、床についてる小糸ちゃんの手を自分の指と絡める。



キスは長く続く。



小糸ちゃんが受け入れてくれてるのが嬉しくて。



調子に乗った俺は、小糸ちゃんの口を自分の舌でこじ開ける。



一瞬驚いて目を開ける小糸ちゃん。