好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「せ、先輩…?」

「やっと2人になれた」



そう言われてさらにぎゅっと強く抱きしめられて、あたしは幸せな気持ちになった。



先輩をそっと抱きしめ返す。



先輩がふふ、と笑った。



そして抱きしめたままあたしの後頭部を撫でる。



キュンってしちゃう…。



「ずっとこうしてたいね」

「はい…」



そう言われるまま、本当にしばらくずっとそのままだった。



先輩が楽しそうにあたしを抱きしめながら左右に揺れる。



最後に、あたしのおでこにチュッとキスして体を離した。



「じゃあ先にお風呂どうぞ」



先輩があたしに言う。



「いいんですか?」

「うん、どうぞ~」



じゃあお言葉に甘えて…。



あたしはお風呂の準備をして先にお風呂に入らせてもらった。



ふう…。



幸せな一日だったな…。



ぽかぽかになってお風呂を上がって。



「お先にありがとうございました~」

「お風呂上りの小糸ちゃんも可愛いね」

「な、何言ってるんですか…」



お母さんもいるのに…。



お母さんは呆れた顔。



恥ずかしいなあ…。