好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

それからキラキラ光るイルミネーション街道を2人でくっつきながら歩いて。



「小糸ちゃん、写真撮ってあげる」

「わーい」



先輩に写真を撮ってもらって。



「2人でも撮りましょう!」



そう言って2人で自撮りしてから、道行く人にもお願いして外からも撮ってもらった。



思い出たくさん~。



ホクホクした気持ちのあたし。



しかも今日はこのあともまだあるんだ!



最高~。



「そろそろ帰ろっか」

「はい!」



寒いからくっつくようにして歩いて、一緒に電車に乗る。



席が空いてないのでドアの付近に立つ。



「鼻とほっぺ真っ赤」



そう言って先輩があたしの両頬を包んだ。



「冷たいね~」

「でも先輩の手あったかいです…」

「小糸ちゃんの顔があったかくなるまでこうしてるね」



照れちゃってすぐ熱くなっちゃうかも…。



しばらくしてから最寄り駅に着いた。



一緒に降りて、そのまままっすぐ先輩の家へ…。



「お邪魔しまーす…」

「いらっしゃい~」



いつも通り笑顔で迎えてくれるお母さん。



いつ来てもホッとするお家だなあ。



「お風呂沸かしといたよ」

「ありがと。小糸ちゃん、部屋に荷物置きに行こう」



先輩に言われるまま、2階に上がる。



前にも泊めてもらった部屋に案内される。



布団がすでに敷いてあって、お母さんに感謝…。



上着を脱いだら、先輩からふわっと抱きしめられた。