好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

だけどついに! クリスマスイブ当日になった。



学校が終わって、昇降口で先輩を待っていると…来た!



「お待たせ~」



先輩は手をひらひらさせてあたしのところにやってくる。



「早く行きましょう!」

「あはは、張り切ってるね」

「そりゃそうですよ! 先輩とクリスマスデート…」

「そんな楽しみにしてもらえて良かった」



先輩が靴を履き替えながら言う。



あたしはそんな先輩の顔を覗き込む。



「先輩は楽しみじゃなかったですか…?」

「まさか。俺も超楽しみにしてたよ」



良かった!



それから先輩と手をつないで歩き始めた。



クリスマスマーケットもやってる大きい公園に行くの。



公園に着くとすごい人。



「はい、はぐれないように手絶対離さないようにね」



先輩がそう言ってより一層強く手を握ってくれる。



「はい!」



楽しいな~。



寒いけど。



「めっちゃ寒いですね…」

「だね。くっつこ」



そう言って先輩があたしの腰に腕を回して引き寄せた。



腰に回した手をあたしのポケットに入れる。



ちょっと照れるけど暖かいし幸せだし最高かも…。



クリスマスマーケットでホットチョコとかビーフシチューとかを食べて。



先輩が雪だるまのキーホルダーを買ってくれた。



「かわいい~。カバンつけます!」

「ぜひそうして」



それからオリジナルのスノードームを作れるワークショップがあったので先輩と一緒に作った。



先輩は個人的にもスノードームを自分で作ったことがあるらしいけど。



先輩にアドバイスをもらいながら完成!



あたしのはクリスマスツリーとサンタさんとトナカイが並んでるスノードーム。



先輩は、雪降る家の前に雪だるまとプレゼントがレイアウトしてあるスノードーム。



寝室に飾ろうっと。



先輩もベッドのところに飾るって言ってた。



なんかお揃いみたいで嬉しいな~。