続・きみと私の恋のみち〜私ときみのこれから〜

勉強机の引き出しから首にかけれるよう、ひものついたカードを取り出し、私の首にかけた。
そんなちょっとした仕草にも、きゅんとしてしまう。
「じゃ、行ってきてくれない?迷ったら電話して?」
私は頷いた。
胸がいっぱいで、頷くだけが精一杯だ。

私は、地図アプリを立ち上げ、検索エンジンに、菜の花保育園と打ち込む。
菜の花保育園は、ここから歩いて十分くらいのところにあるみたいだった。

向かっていると、向こうから顔馴染みが歩いてきた。
あ、綾香だ!
綾香は、可愛いワンピース姿だった。
「綾香!」
明るく声をかける。
「あれ、羽音愛!久しぶり!びっくりだね、こんなところで会うなんて。」
「うん」
「あれ、どこか行くの?」
「綾香こそ」
「私はその、た、ただのお出かけ!」
なぜか綾香の目が泳ぎまくってる。
「本当?」
「・・・本当は、後藤先輩とデート」
恥ずかしそうに顔を赤めて言った。
「え〜、そうなの?楽しんでね!」
「う、うん。羽音愛は?」
「私は・・・」
全て話し終えると、綾香はニヤニヤと笑みを浮かべた。
「へ〜、信頼されてるじゃーん」
と、ひじで私の脇腹あたりをツンツンとしてる。
「ん・・・・あ、綾香、デートに遅刻するよ。じゃあね、バイバイ」
私は恥ずかしさを隠すために早口で言った。
「ん、じゃあね、バイバイ」