櫛を髪にていねいに通して、ミニヘアクリップで髪の両側を留める。
そして、薄いピンク色のレースが重ねられた服に、白色のふわっとしたミニスカを履いた。
月音くんと会うから、と心の隅で思って結構可愛くて、ガーリーな服を着ている自分がいる。
「よし」
もう一度鏡を見てから、靴を履く。
「ちょっと、行ってきます。」
挨拶をしてから家を出た。
月音くんに電話で教えてもらったお家に向かう。
立派な一戸建てで、プラスチックの「月音」という表札が出ていた。
「うー、ドキドキしてきたぁ」
ドキドキする心臓を落ち着かせようと、玄関チャイムに指を伸ばしたり、縮めたりしていた。
だけど、思い切ってチャイムを押してみた。
ピーン、ポーン・・・
チャイム音が響き、玄関ドアから、グレーのスウェットを着た月音くんが出てきた。
わ、こんなにオフな姿の月音くん、初めてみたかも。
なんか罪悪感に刺激される。
だけど、オフな姿でも愛も変わらずかっこいい。
きれいな形の、暗い色のひとみも、すべすべで陶器みたいな肌も、艶のある髪もぜんぶがかっこよくて。
私、この人の彼女なんだなって思ったらなんか勿体無いような気がしてきた。
「どうぞ、入って。ごめん、マスクとかなくて。移してしまったら申し訳ないな」
月音くんの部屋はきれいに片付けられていて、わりとシンプルだった。
そして、薄いピンク色のレースが重ねられた服に、白色のふわっとしたミニスカを履いた。
月音くんと会うから、と心の隅で思って結構可愛くて、ガーリーな服を着ている自分がいる。
「よし」
もう一度鏡を見てから、靴を履く。
「ちょっと、行ってきます。」
挨拶をしてから家を出た。
月音くんに電話で教えてもらったお家に向かう。
立派な一戸建てで、プラスチックの「月音」という表札が出ていた。
「うー、ドキドキしてきたぁ」
ドキドキする心臓を落ち着かせようと、玄関チャイムに指を伸ばしたり、縮めたりしていた。
だけど、思い切ってチャイムを押してみた。
ピーン、ポーン・・・
チャイム音が響き、玄関ドアから、グレーのスウェットを着た月音くんが出てきた。
わ、こんなにオフな姿の月音くん、初めてみたかも。
なんか罪悪感に刺激される。
だけど、オフな姿でも愛も変わらずかっこいい。
きれいな形の、暗い色のひとみも、すべすべで陶器みたいな肌も、艶のある髪もぜんぶがかっこよくて。
私、この人の彼女なんだなって思ったらなんか勿体無いような気がしてきた。
「どうぞ、入って。ごめん、マスクとかなくて。移してしまったら申し訳ないな」
月音くんの部屋はきれいに片付けられていて、わりとシンプルだった。

