カリスマCAMPARIソーダ




「矛兎さん?なんでここに?」
「知らないなあ。てかうちらが知るはずないんだけど。」


まあそうだよねえ。証拠がなきゃ吐くわけないよね。


「そっかぁ。でもぉ、なんか抽出中のソレ、桂皮の香りが強すぎるっていうか。」 
     
「え?もしかして矛兎さん、うちんらのこと疑ってるの?」

「そんなこと一言も言ってないよ?」

「言ってるようなもんじゃない?」   


満面の笑みで首を横に振ってやる。疑ってるけど、疑っていない素振りをしていますって。


でも明らかにニッキの臭いがキツい。その漢方薬大丈夫?生薬一つ一つの基準値を超えると、けっこう危険な薬になっちゃうんだよ?


「ねえ、大丈夫?それ、実習の最後に自分で飲まなきゃいけないんだよ?」

「……知ってますけど?」

「生薬の使用基準値を超えると、頭痛や腹痛や、酷いと脳にまで影響が出る可能性だってあるんだよ?」

「…………」


2人組がだんまりになっちゃって、思わず自分の唇からふふっと笑いが漏れる。


脳の影響はちょっと言いすぎだった?桂皮の量が多いくらいじゃ、せいぜい腹痛程度のもんでしょう。


でも2人組のうち、1人が台に手をつき、不敵の笑みを私に向けてきた。