カリスマCAMPARIソーダ




「俺、東乙菱堕とすからさ、お前矛兎百奈いけって。」

「………ふざけろ。」

「なんかあの二人って、俺等と同じ匂いしない?

「はあ?」

「絶対本気で堕ちなさそうじゃん?」    
   

噂ではよく耳にする。矛兎百奈は3年から編入してきた癖に、もうサークルクラッシャーの偉業を成し遂げてるって。


散々男を弄んで女の子から嫉妬を買って、それで二人で孤立してるってやつ。俺らとおんなじ?いんや、俺は違うって。弄んでるわけじゃなく、勝手に向こうから寄ってくるんだもん。


「それなら俺が矛兎百奈を弄んでやればいいって?」

「そうそう。」

「んで、于羽が東さんを堕としにかかると。」

「んだんだ。」

「……悪くないね。」

「めっずらしい〜!鹿助が俺の提案に乗ってくれるなんてさあ。」


于羽の暇つぶしがいつもろくでもないんだって。誰が楽しくて真冬のゲレンデをクラッシャーしにいく?クラブだって昔出禁になったってのに。


「矛兎百奈のが手強そう。ああ見えて才女じゃん。」 


3年から編入してきて?で、もう秋の学会で奨励賞?


ふざけんなって。男を誑かすことに生きがい感じてる女が何調子こいてんの。インテリでもねえ癖にぶってんじゃねえよ。


窓から風が、ちんけなカーテンを揺らして、外から『百奈ちゃーん。飲みいこー。』と叫ぶ下衆い声が聞こえてくる。 


「嫌いな女堕とすとか、めんど。」


でも俺にぶった切られる矛兎百奈を見るのは悪くないよね。