カリスマCAMPARIソーダ




コンビニに入って、迷うことなくおにぎりコーナーを陣取る。


もうすでにおにぎりは品薄。残っているのは岩下の新生姜と昆布のみ。今日は納豆巻きすら残っていない。


ちょっと値が張る岩下の新生姜おにぎりを手に取ろうとしたところで、隣から大きな手に強奪された。


「俺、今年入ってサークル解雇されるの2つ目。1年から数えれば8つね。」

「聞いてないって。返して私の岩下の新生姜、」


さっき別れたばっかの人。盾狼君がゆるく目を細めて、私に笑いかける。


おかしい、おにぎりコーナーからの冷気が感じられない。


「バイトもかれこれクビになったの、何個目だろ」

「……私も。バイトクビになりがち。」


そこも一緒一緒。


もちろんあらぬ疑いをかけられるのが原因で、イタ飯屋の店長と不倫してる噂が流れたんだよね。店長の奥さんにクビにされたっていうのがここ最近のクビ事情。


サークルでもバイトでもこんな状態で、学生生活はほぼ孤立。仲の良い友だちは超可愛い男の娘ぐらいだ。


学費がバカにならない薬学部。大学まで退学になっちゃったらどうしよう。