「……ねえ寺道くん、私だって尚美ちゃんに嫉妬してるよ?正直尚美ちゃんをえいって突き飛ばしたいくらいに。」
萌え袖を顔の前に持ってきて、まつ毛を瞬かせてみる。レッドカーペット賞から主演女優賞に昇格させてやる。
「な。は。はあ?」
「尚美ちゃん、長いこと鹿助君に付き纏っててね。鹿助君がどうしようってずっと困ってたんだよ?」
「っ、」
「でも鹿助君優しいから、尚美ちゃんを無理に突き放せなくって。だから今日、私から寺道くんに、尚美ちゃんをどうにかして下さいってお話しようかなって。」
「う、うそだろっ……」
「ねえ寺道くん、お願いします。百奈の鹿助君を盗らないでって、尚美ちゃんに伝えといてくれるかなあ?」
どうっすか監督。2クール目の続編も期待していいよ?
盾狼君を見上げようとしたところで、盾狼君の大きな手で頭をバシバシと叩かれた。なぜ。
「寺道くん。尚美にズボン下ろされて咥えられちゃったこと、ちゃんと謝罪するよ。」
「なぁッ」
「でも挿れてはないから。ほんとごめんね?」
盾狼君が、困ったようなあどけない笑顔を作り、寺道くんに言った。
爽やかな朝の空気の中、スズメの鳴き声が聞こえた。



