また診察室に戻されるかと思ったら、検査室に回された。
心電図。
多分、もう逃げさせられないように。
大人2人がかりだし、親も呼ばれたみたいだ。
「ねぇ、ほんとに薬飲んでた?」
「だって」
「だってじゃねぇよ!」
あ、また怒る。だから嫌だったのに。
「ぐすっ……」
「今日からは親御さんに管理してもらうから」
「嫌だ……」
「なんでそうイヤイヤ言うの? 今までと変わらないでしょ」
「今までずっと我慢してたんだよ。もう好きにしたいの。どうせ治らないなら好きにさせて欲しいの!! 何度も言ってるのに!!!」
そこでガラリ、と音がして誰かが入ってきた。
お母さんかな?と思ったけど違った。
陽菜だった。
「アキ先生、さゆの好きにさせてあげて?」
「何で」
「さゆね、生徒会もやめちゃったよ。先生の所に行くのも……奏先輩のこともあきらめた……だから、さゆに残ってるもの。さゆが本当に大切にしたいこと、ちゃんと考えさせる時間をあげて」
「ダメだ。そんなことしてる間にこいつはあっという間に死ぬ」
「死んでもいいの!」
掴まれた腕を振り払おうと抵抗してると、陽菜が抱きしめてくれる。
「陽菜……」
「さゆ、もう大丈夫。陽菜が居るよ」
さすってくれた背中が優しくて、涙が出た。
心電図。
多分、もう逃げさせられないように。
大人2人がかりだし、親も呼ばれたみたいだ。
「ねぇ、ほんとに薬飲んでた?」
「だって」
「だってじゃねぇよ!」
あ、また怒る。だから嫌だったのに。
「ぐすっ……」
「今日からは親御さんに管理してもらうから」
「嫌だ……」
「なんでそうイヤイヤ言うの? 今までと変わらないでしょ」
「今までずっと我慢してたんだよ。もう好きにしたいの。どうせ治らないなら好きにさせて欲しいの!! 何度も言ってるのに!!!」
そこでガラリ、と音がして誰かが入ってきた。
お母さんかな?と思ったけど違った。
陽菜だった。
「アキ先生、さゆの好きにさせてあげて?」
「何で」
「さゆね、生徒会もやめちゃったよ。先生の所に行くのも……奏先輩のこともあきらめた……だから、さゆに残ってるもの。さゆが本当に大切にしたいこと、ちゃんと考えさせる時間をあげて」
「ダメだ。そんなことしてる間にこいつはあっという間に死ぬ」
「死んでもいいの!」
掴まれた腕を振り払おうと抵抗してると、陽菜が抱きしめてくれる。
「陽菜……」
「さゆ、もう大丈夫。陽菜が居るよ」
さすってくれた背中が優しくて、涙が出た。


