君を思うと、胸がぎゅっと痛くて

ショッピングモールに入って、みんなでアイスを食べた。
アキは抹茶で、奏はキャラメル。はる兄はラムネで、陽菜はストロベリー。私はチョコレート。
みんなキャラが違うから選ぶものも全然違う。

「この後、俺は本屋行くけど。お前らどうする?」

「僕は奏についていくから。アキ先生に陽菜とさゆちゃん任せていいですか?」

「あ、陽菜も見たい漫画あったんだ! はる兄たちと一緒に行く」

「分かった。じゃあ、さゆと俺だな」

「うん」

空気を読んでくれたのか、陽菜はアキと二人にしてくれた。
奏を取られるのはちょっと複雑だけど……
家帰れば、また会えるし。
奏と一緒に暮らしてることも、いつか陽菜にちゃんと伝えないとな。

「アキ、どこいく?」

「特に欲しいものはないな」

「じゃあ屋上でも行こうよ」

「まぁ、いいよ」

屋上は駐車場と特に何も無い風景だったけど、不思議と落ち着いた。
遠くに一番星が見えた。

「あれ、夏の星、なんだっけ」

「ベガ、アルタイル、デネブ。あれは1番明るいデネブ」

「アキ、なんでも知ってるね」

「さゆがバカなんだよ。まだまだバカで、まっすぐすぎて、目が離せない」

アキはまた遠くを見て、笑った。
きっとそれは未来にいる私。