君を思うと、胸がぎゅっと痛くて

ショッピングモールに入って、みんなでアイスを食べた。
アキは抹茶で、奏はキャラメル。はる兄はラムネで、陽菜はストロベリー。私はチョコレート。
みんなキャラが違うから選ぶものも全然違う。

「この後、俺は本屋行くけど。お前らどうする?」

「僕は奏についていくから。アキ先生に陽菜とさゆちゃん任せていいですか?」

「あ、陽菜も見たい漫画あったんだ! はる兄たちと一緒に行く」

「分かった。じゃあ、さゆと俺だな」

「うん」

空気を読んでくれたのか、陽菜はアキと二人にしてくれた。
奏を取られるのはちょっと複雑だけど……
家帰れば、また会えるし。
奏と一緒に暮らしてることも、いつか陽菜にちゃんと伝えないとな。