お願い事を書いたら、アトラクションをまわった。
先ずはゆったりとした系の船に乗るヤツとか。
その近くのワゴンで売ってた、頭につける耳飾りとか買って一緒につけようって言ったのに断られてしょんぼり。
「キャラじゃないんだよ。万が一佳史にでも見られたら一生黒歴史として家に額縁に入れて飾られるレベル」
「佳史って、陽菜の先生?」
「あぁ、陽菜って晴の妹さんだろ? あいつは俺の兄だよ。あいつ周りにはいい顔して結構性格腹黒いぞ」
「そうなんだ。ねぇ……陽菜も結構身体が悪いの?」
陽菜が大人になる前に死ぬのって言ってたことを思い出して、私は思わず聞いてしまった。
ポンポンと先生は私の頭を撫でるように叩いた。
「大丈夫。佳史は腹黒いけど、誰より患者思いだ。守ってくれるよ。陽菜ちゃんのことも」
「そっか。よかった」
「陽菜ちゃんの前に晴も前は酷い小児喘息だったけど、大人になって良くなったしな」
「え、はる兄も!? 初耳なんだけど」
「あ、やべ。言い過ぎたかな。まぁ、いいだろ。良くなったし内緒な」
「うんっ! でもはる兄が良くなったなら陽菜も良くなるよね!!」
私はそれを聞いてとても安心した。
陽菜にはもしかしたら、大人になれる未来が残ってる。
私とは違う道が歩めるかもしれない。
きっと陽菜は優しくて、可愛いから超イケメンで毎日ハーゲンダッツ買ってくれるような旦那さんと結婚できて、幸せに暮らせるはず……
「本当に良かった……」
「おい泣いてんのか?」
「だって、嬉しくて」
焦った先生は「さゆには耳、買ってやるから泣きやめ」って命令した。
え、先生からのプレゼント!?
「いいの……?」
「むしろ早く泣き止め。すぐ選ばないとキレる」
「あ、はい! 選びます」
先生怒ると怖いんだもん。
私はふわふわの耳が着いた帽子を買ってもらった。
その場でタグを切ってもらって被った。
「似合いすぎて始めからそれつけて生まれてきたみたいだな」
本気のような冗談をいいながら、先生はスマホで写真をとってくれた。
あとでシェアしてくれるらしい。
「先生とツーショもしたいな?」
「はぁ」
「え、どうしてため息」
「いや、可愛すぎだろ」
反則だ、と先生が照れるから無理やりぎゅっと体を寄せて、自分のスマホのインカメでツーショを撮った。
先生は目線はくれたけど、ちょっと紅くなってて可愛い。
ふふ、一生の宝物かも。
先ずはゆったりとした系の船に乗るヤツとか。
その近くのワゴンで売ってた、頭につける耳飾りとか買って一緒につけようって言ったのに断られてしょんぼり。
「キャラじゃないんだよ。万が一佳史にでも見られたら一生黒歴史として家に額縁に入れて飾られるレベル」
「佳史って、陽菜の先生?」
「あぁ、陽菜って晴の妹さんだろ? あいつは俺の兄だよ。あいつ周りにはいい顔して結構性格腹黒いぞ」
「そうなんだ。ねぇ……陽菜も結構身体が悪いの?」
陽菜が大人になる前に死ぬのって言ってたことを思い出して、私は思わず聞いてしまった。
ポンポンと先生は私の頭を撫でるように叩いた。
「大丈夫。佳史は腹黒いけど、誰より患者思いだ。守ってくれるよ。陽菜ちゃんのことも」
「そっか。よかった」
「陽菜ちゃんの前に晴も前は酷い小児喘息だったけど、大人になって良くなったしな」
「え、はる兄も!? 初耳なんだけど」
「あ、やべ。言い過ぎたかな。まぁ、いいだろ。良くなったし内緒な」
「うんっ! でもはる兄が良くなったなら陽菜も良くなるよね!!」
私はそれを聞いてとても安心した。
陽菜にはもしかしたら、大人になれる未来が残ってる。
私とは違う道が歩めるかもしれない。
きっと陽菜は優しくて、可愛いから超イケメンで毎日ハーゲンダッツ買ってくれるような旦那さんと結婚できて、幸せに暮らせるはず……
「本当に良かった……」
「おい泣いてんのか?」
「だって、嬉しくて」
焦った先生は「さゆには耳、買ってやるから泣きやめ」って命令した。
え、先生からのプレゼント!?
「いいの……?」
「むしろ早く泣き止め。すぐ選ばないとキレる」
「あ、はい! 選びます」
先生怒ると怖いんだもん。
私はふわふわの耳が着いた帽子を買ってもらった。
その場でタグを切ってもらって被った。
「似合いすぎて始めからそれつけて生まれてきたみたいだな」
本気のような冗談をいいながら、先生はスマホで写真をとってくれた。
あとでシェアしてくれるらしい。
「先生とツーショもしたいな?」
「はぁ」
「え、どうしてため息」
「いや、可愛すぎだろ」
反則だ、と先生が照れるから無理やりぎゅっと体を寄せて、自分のスマホのインカメでツーショを撮った。
先生は目線はくれたけど、ちょっと紅くなってて可愛い。
ふふ、一生の宝物かも。


