夕陽の道を奏と二人並んで、歩いて帰った。
最近聞いた歌手のこと、奏の好きな新作ゲームの発売日、私の好きなキャラのぬいぐるみが駅前のゲーセンにあったこと。
何でもない話題を話せるのがただ嬉しくて、奏との日常がキラキラしていたことを思い出してた。
「なぁ、本気で考えてくれよ。俺がさっき話したこと」
「分かってるって」
でもーー
また胸がぎゅってする。
こんな時間もいつか終わっちゃう。
来年の今頃はもうここにはいないから。
「奏、ほんとにいいの?」
「うん。俺はさゆがいい。さゆじゃなきゃダメなんだ」
私が思う、ほんとにいいのは私が死ぬのに奏はそれでいいのってことなのに。伝わらない。
奏はきっと純粋に私の未来を信じてくれているから。
「奏、もう少しだけ時間をちょうだい」
「うん」
奏に本心を隠してる自分がすごく苦しくて、悲しかった。
夕陽はどこまでも伸びていく。
まるで、日が暮れることを忘れてしまったみたいに。
最近聞いた歌手のこと、奏の好きな新作ゲームの発売日、私の好きなキャラのぬいぐるみが駅前のゲーセンにあったこと。
何でもない話題を話せるのがただ嬉しくて、奏との日常がキラキラしていたことを思い出してた。
「なぁ、本気で考えてくれよ。俺がさっき話したこと」
「分かってるって」
でもーー
また胸がぎゅってする。
こんな時間もいつか終わっちゃう。
来年の今頃はもうここにはいないから。
「奏、ほんとにいいの?」
「うん。俺はさゆがいい。さゆじゃなきゃダメなんだ」
私が思う、ほんとにいいのは私が死ぬのに奏はそれでいいのってことなのに。伝わらない。
奏はきっと純粋に私の未来を信じてくれているから。
「奏、もう少しだけ時間をちょうだい」
「うん」
奏に本心を隠してる自分がすごく苦しくて、悲しかった。
夕陽はどこまでも伸びていく。
まるで、日が暮れることを忘れてしまったみたいに。


