14歳の誕生日。
今年の4月24日。
好きだと言うならこの日しかないと思った。
ちょうど診察が終わって、誰もいなくなったことを確認して、私はほんとにドキドキしながら言った。
「私、アキ先生のこと好きですーー」
もうすぐ終わってしまう命なら、好きな人と一緒に居たい。
その時は、本気でそう思ってた。
「さゆ、俺はお前を救うためにいる。だから今はその気持ちには応えられない」
「アキ先生ーー私が病気だから? そばにいてくれるってこと?」
「あぁ」
「こんなのってないよ……!!」
私は診察室から飛び出した。
迷惑だったよね。
ごめんなさい。
でも、涙が止まらない。
涙が止まらないのは、貴方のことが本気で好きだったから。
「悔しい……」
その時にもう病気と向き合う気持ちを失ってしまった。
だって何をしても、先生は私自身を見てくれてたわけじゃなかったから。
私は、アキ先生のことだけを見ても、先生は病気しか見てくれないのだとわかったから。
今年の4月24日。
好きだと言うならこの日しかないと思った。
ちょうど診察が終わって、誰もいなくなったことを確認して、私はほんとにドキドキしながら言った。
「私、アキ先生のこと好きですーー」
もうすぐ終わってしまう命なら、好きな人と一緒に居たい。
その時は、本気でそう思ってた。
「さゆ、俺はお前を救うためにいる。だから今はその気持ちには応えられない」
「アキ先生ーー私が病気だから? そばにいてくれるってこと?」
「あぁ」
「こんなのってないよ……!!」
私は診察室から飛び出した。
迷惑だったよね。
ごめんなさい。
でも、涙が止まらない。
涙が止まらないのは、貴方のことが本気で好きだったから。
「悔しい……」
その時にもう病気と向き合う気持ちを失ってしまった。
だって何をしても、先生は私自身を見てくれてたわけじゃなかったから。
私は、アキ先生のことだけを見ても、先生は病気しか見てくれないのだとわかったから。



