春の麗らかな一日。
世界の全ては輝いてた。
そこはいつも二人で遊んでいた、秘密基地で。
クローバーやたんぽぽやシロツメクサ、色んな春の草花の咲き乱れていた。
「さゆ。はいっ、これあげる」
「そうくん。ありがとっ」
「さゆのためにつくった! お姫様みたいだ」
そうくんはそっと、私の頭の上にシロツメクサで作った花冠をのせてくれる。
「さゆがお姫様なら、そうくんが王子様だね!」
「いいの……? 僕がさゆの王子様で」
「うんっ! さゆ、そうくんのことがだいすきだもんっ」
「僕もさゆのことが好きだよ」
「じゃあ、私たちずっと一緒だね」
「そうだね。僕たちはずっと一緒だ」
白い蝶々が私たちのまわりをクルクル回っていて、まるで私たちのことをお祝いしてくれてるみたいだった。
「さゆ、約束して。どれだけ時間が経っても、忘れないで。僕がいつだって一番さゆが好きなこと」
「うんっ。ねぇねぇ、あっちもっとお花が咲いてるよ」
「さゆの好きな四つ葉のクローバー、探しに行こうか。それで指輪も作ってあげる」
「やったー!!」
私たちは手をつないで2人でどこまでも続く草原を走り出す。
それは、きっと叶わない約束だったのに。
それでも私は真っ直ぐに彼だけを見つめていた。
世界の全ては輝いてた。
そこはいつも二人で遊んでいた、秘密基地で。
クローバーやたんぽぽやシロツメクサ、色んな春の草花の咲き乱れていた。
「さゆ。はいっ、これあげる」
「そうくん。ありがとっ」
「さゆのためにつくった! お姫様みたいだ」
そうくんはそっと、私の頭の上にシロツメクサで作った花冠をのせてくれる。
「さゆがお姫様なら、そうくんが王子様だね!」
「いいの……? 僕がさゆの王子様で」
「うんっ! さゆ、そうくんのことがだいすきだもんっ」
「僕もさゆのことが好きだよ」
「じゃあ、私たちずっと一緒だね」
「そうだね。僕たちはずっと一緒だ」
白い蝶々が私たちのまわりをクルクル回っていて、まるで私たちのことをお祝いしてくれてるみたいだった。
「さゆ、約束して。どれだけ時間が経っても、忘れないで。僕がいつだって一番さゆが好きなこと」
「うんっ。ねぇねぇ、あっちもっとお花が咲いてるよ」
「さゆの好きな四つ葉のクローバー、探しに行こうか。それで指輪も作ってあげる」
「やったー!!」
私たちは手をつないで2人でどこまでも続く草原を走り出す。
それは、きっと叶わない約束だったのに。
それでも私は真っ直ぐに彼だけを見つめていた。



