B4サイズに魔法をつめて

「でしょう?」
と、お母さん。



ハッとした真昼が、
「あ、でも、わ、私とは関係ないかもですが」
と、慌てている。



「真昼ちゃんのおかげだよー。千冬を丸くしてくれてありがとうね」

「いえ! そんな、滅相もないです」



(人のことをトゲトゲだの、丸くだの……)
と思ったけれど、でも、悪い気はしなかった。



確かに以前の私なら、誰かに漫画の相談なんかしなかった。

描き方を教えてもらうなんて、プライドが許さなかったはず。



(真昼のおかげなんだなぁ……)







翌日。

放課後の、市立A中学校のパソコン室で。

私は真昼と、明石 秀人、それに冴島くんといた。



冴島くんが将棋部の部長で、活動の場となるパソコン室の鍵を持っていて。

今日は将棋部の活動日じゃないし、明石 秀人も部活には行かないらしいので。

4人で集まり、作品について話している。



「へぇ、背景の練習してるんだ。これって、漫画の原稿用紙?」

「そ、そ、そうです。師匠がノートと原稿用紙では大きさや質感が違うから、漫画投稿の時と同じサイズの原稿用紙で練習するといいよって」