B4サイズに魔法をつめて

今月号も小鳥 ねねこは期待賞だったけれど、私は内心面白くなかった。



(急に出てきた人に、先にデビューしてほしくない)



同い年ということもあり、勝手にライバル心をメラメラ燃やしている。

そんな私の気持ちに気づかず、
「小鳥 ねねこさん、デビューが近そうですね」
と、真昼が言う。



(あんた、私のファンじゃなかったの)



面白くない。

非常に不愉快だった。



「どんなストーリーなんでしょうね。あらすじ読んだ感じでは、なんか、ミステリー要素が含まれていそうでしたけど」

「……でも、絵が粗削りって感じじゃない?」

「え?」



真昼がきょとんとしてる目で、私を見つめる。

何となくバツが悪い気持ちになり、
「真昼、教室の机を描く時の、机の増やしかたを教えてよ」
と、話題を変えた。



放課後、私の家で絵の練習をすることが、私達にとって日常と化している。

仕事から帰って来たお母さんも、
「千冬、真昼ちゃん、ただいま〜」
と、挨拶をする。