B4サイズに魔法をつめて

「でもね」
と、私は事故前に描いた漫画原稿を真昼に見せる。



「自信満々だったこの頃の絵ってさ」

「はい」

「一本いっぽんの線が、生き生きしているようで、雑に見えない?」



私の言葉に、真昼が「えっ」と、声をあげた。



「私、今やっと思えたよ」

「?」






「一本の線を大事にしていないこの頃の絵より、一本の線に全てをのせている今の絵のほうが、よっぽど好きだって」