B4サイズに魔法をつめて

「はい……。あの、違う漫画とは思えなくて、……その、飽きます。展開が予想出来るから」

「うん。なるほどね」



真昼は言いにくそうに、
「同じ設定でも、結末への持っていきかたが違えば、多分……面白くなりませんか?」
と、言った。



「どういうこと?」

「この世の中に、地味な主人公とイケメンの恋の話は、たくさんあります。漫画だけじゃなくて、小説やドラマ、映画だって。だけど、それはみんな面白いし、師匠の言うように、ウケているんだと思います」

「うん」

「私の考えですが、少女漫画の恋愛ものって、スタートは片想いで、結末は大概両想いです。大体の話がそうです」

「……まぁ、違うのも中にはあるけどね?」



真昼は、
「でも結末がわかっていても、みんながそれらを見たり読んだりするのは、例えば同じ地味な主人公でもキャラが違って、両想いになる過程が異なるからだと思うんです」
と、私を見た。



「過程……」

「過程が違うから、それが個性的だから、続きを知りたくてページをめくります」

「そっか」