B4サイズに魔法をつめて

「えっ!?」

「漫画と小説は違うものだけどさ、根本的には同じだろ? お話の創作って部分では、きっと同じなんだよ」

「……」



明石 秀人はニコッと笑って、
「お互いに夢が叶うといいね」
と、言った。



明石 秀人の髪の毛がふわふわと風に揺れた。



(こんなに爽やかな奴だったっけ?)



嫌味だと思っていた。

正直、苦手だと思ったし、嫌いだとも思った。



なのに。



(明石 秀人ともっと話したい)



もっと話して。

もっと知っていきたい。



そんなふうに考える自分が、信じられない。



(どうしたんだろう? 私……)



胸の奥が熱い。

鼓動が速くて。

全身が心臓になったみたいに、ドキドキドキドキ、体中に響いている。



(え、待って……。これって……)




もしかして、恋…………?