B4サイズに魔法をつめて

顔をあげると、明石 秀人は目をまん丸にして、
「え、どうしたの」
と、戸惑っているみたいだった。



「塚原さんって、謝れるんだ」

「……何言ってんの、真昼と同じことを言わないでよ」



明石 秀人が初めて、私の前で笑った。

それから、
「オレも言い過ぎた。ごめんなさい」
と、頭を下げる、



「本当だよ、“顔漫画”はかなり傷ついたし」

「うーん、でもそれは本当のことだし」

「いや、そこは否定してよ」



ふたりであはははっと笑う。



明石 秀人はしばらく笑ってから、
「でも、表情の表現が好きだと思った」
と、話した。



(……なんだ。ちゃんと褒めてくれるんだ)



「塚原さんはさ、画面にメリハリがあるともっと良くなると思う」

「えっ? メリハリって?」

「顔の表情のアップは、塚原さんにとって一番の武器だと思う。でもその一番の武器ばっかり画面につめると、その魅力ってかすむと思わない?」