B4サイズに魔法をつめて

「大谷さんは、その言葉を聞いて、ふたりに『何も知らないくせに』、『馬鹿にしないで』って怒ったんだ」



(真昼……)



「それであのふたりが態度を急変させて、『話しかけてやったのに、むかつく』とか、『偉そうに』とか言い出した。そしたら馬場さんが教室に戻って来た」

「!」



馬場さんは。

真昼をいじめている、張本人だ。



「あんたの友達ふたりは、馬場さんに何かを話した。そしたら馬場さんが、嫌がる大谷さんをどこかに引っ張って行ったんだ」

「!!」

「五限目の授業の予鈴の時、馬場さんは教室に帰って来た。大谷さんは授業が始まってから遅れて戻ってきたけれど、その時、泥だらけで戻って来た」



私は思わず、
「先生は何か言わなかったの?」
と尋ねる。



「大谷さんにどうしたのかって聞いていた。大谷さんが『転んだ』って言って、その一点張りだから、先生も何かあるとはわかっていても、それ以上は問いたださなかった」



(……真昼!)