B4サイズに魔法をつめて

「明石くん……、あんたに聞きたいことがあって」

「は?」

「お願い、ちょっとなら時間があるでしょう?」



「だからなんで、上から目線で話すんだよ」と嫌そうに呟いた明石 秀人は、下駄箱から自分の外靴を取り出し、上靴から履き替えた。



「帰るから、どいて」
と、冷たく言い放つ明石 秀人にイラッとしつつ、
「いや、話があるって言ってんのよ」
と返す。



「あんたの話なんか聞きたくない」

「……私だってあんたに聞くなんて嫌だけど、真昼のことだから、お願いっ」



私が思わず頭を下げると、明石 秀人は驚いた顔をして、
「……友達だったっけ?」
と、尋ねてきた。



それから、
「ここじゃ目立つから、場所を変えるならいいよ」
と、足早に昇降口を出て行く。



それはそうだ。

明石 秀人との噂を立てられるなんて、絶対にごめんだ。







明石 秀人は、学校を出てすぐの無人商店の裏にある駐車場で足を止めた。

確かにここなら人の気配もないし、どういうわけか道路から入りにくい駐車場なので、車も少なく話しやすい。