しばらく立ち話をして、本当に家には上がらずに真昼は帰って行った。
胸の中のざわざわした感覚が、気持ち悪い。
真昼に何があったのか、知りたい。
私はスマートフォンを取り出し、美菜と千穂とのグループメッセージのページを開いた。
(同じクラスなんだから、何か知っているかも)
だけど美菜と千穂とは、事故に遭ったあたりから、連絡を取っていない。
(そういえば、嫌われてたんだった)
死ねって書いた紙だって。
確かめていないけど、あのふたりが私の上靴に入れたんだと思う。
(そんな人達が、私に教えてくれないかも)
私は他のクラスメイトで、連絡が出来る人はいないかと考える。
……美菜と千穂以外の女子で、話すようなクラスメイトが思い当たらない。
真昼しか、いない。
でも本人は絶対に教えてくれるような雰囲気ではなかったし。
部屋の中を意味なく見渡す。
漫画のプロットを書いているノートが、机の上に開いたままだった。
「……明石」



