B4サイズに魔法をつめて

真昼の肩がビクッと震えた。



「ねぇ、話してみなよ」

「……」



真昼はためらったようだったけれど、小さな声でこう言った。



「わ、私は、悪くない」



「真昼?」



真昼は「許せないことだって、あるんです」と言って、私を見つめた。

その目は、強く輝く、主人公の瞳みたいだと思った。



「あんたが許せないなんて、よっぽどのことだよ。何があったのか、話してみなって」



私の言葉に真昼は首を振って、
「背景……、難しいです。でも、描いているとキャラの世界に入っていけるみたいで、嬉しい気持ちにもなります」
と、ノートのページをパラパラめくった。



それ以上は聞いてくるな、と言われているみたいで、私は、
「本当だ。あんた、頑張ったじゃん」
と、真昼のノートを見る。



真昼はニッコリ笑って、
「漫画の中に住めたらいいのに」
と、言った。



(何があったんだろう?)