B4サイズに魔法をつめて

同じように六頭身で描いているのに、上半身と下半身の長さが、絵によって違う。

全身に対して、一対一で上半身と下半身を割り振っている絵もあれば、上半身のほうが長くて足が短い絵もあるし、下半身が妙に長くて不恰好な絵もある。



「真昼、キャラの全身を描いてみて」



ノートを一旦返すと、真昼はオドオドとしながら時間をかけて全身を描きあげた。



「真昼は全身を描く時に、“あたり”を付けて描かないんだね」

「“あたり”?」

「“あたり”っていうのは、わかりやすく言えば目印ってこと。どこに肩があって、どこから脚なのかとか。どういうポーズをさせるかっていうのも、“あたり”があれば描きやすい」



私は真昼のノートに等間隔で六つの、小さな円を描いた。



「この円がキャラの全身を六つで割った円ね? ちなみに慣れてきたら小さな線で良いから。ここまでは真昼もやってたよね? 線だけで引くと頭部の始まり、つまり頭のてっぺんの線もあるから、七つの線になる。分かる?」

「はい」