B4サイズに魔法をつめて

「いい?」
と、私は『デイジー』のページを更にめくる。



「女の子キャラだけじゃない。男の子キャラだって、同じ。男女の描き分けも、同じ。同じ頭身で描いていても、体が細かったり、太かったり。違う頭身で描いても、同じように細さや太さ、身長差でキャラは描き分け出来る」

「なるほど」

「どうしてそのキャラが身長が高いのか、どうして細いのか、そういうことも考えたらさ、そのキャラの厚みも出るでしょ?」



真昼は目をキラキラさせて、
「さすが師匠です」
と言い、
「でも、じゃあ、なんで師匠はキャラの厚みが出せてないんですか」
と、真剣な表情で失礼なことを言った。



「それはいいから」
と、私は眉間にシワを寄せる。



「第一、キャラを六頭身で描きなさいっていう決まりはないんだよ。なんであんた、六頭身ってこだわってんの?」

「……昔、どこかで読んだことがあるんです。六頭身が描きやすいって。確かにひとりのキャラだけなら、描き分けとか関係ないから描きやすいんですけど」