B4サイズに魔法をつめて

真昼は困った表情で、私を見る。



「高校生しか出てこない漫画も、同じだよ。あんたがさっき言ったんじゃん。男女の描き分けと、身長差の話」

「え?」



私は『デイジー』の今月号を手に取り、真昼に見せた。



「見て。このヒロイン、何頭身?」



真昼は親指と人差し指で頭の大きさを測り、その距離を保ちながら指をずらして、キャラの足元までひとつずつ、頭身を数えていく。



「六頭身と半分くらいあります」

「うん、多分六・五頭身くらいあるよね。この先生のヒロイン。でも、その隣のさ、背の高いヒロインの女友達は何頭身?」

「……七頭身くらいありませんか?」

「そうだよね? 同じ年代の、同じ性別のキャラだって、一人ひとり頭身を変えているんだよ。それで身長差や、個性を出してるんだと思う」



真昼は不思議そうに、
「個性って?」
と、質問してきた。



「見た目だって個性が出るじゃん。あんたがスラッと細い体をしているのも個性。スタイル抜群なのも、個性。私みたいに全部が全部平均並なのも、まぁ、個性だよね」

「……褒められた」