私は開いた口をぱくぱくしてしまう。
だけどすぐにこう考えた。
(普段から恋愛漫画をあまり読んでいないのかもしれない)
「今、恋愛漫画を読み慣れていないからだって、頭の中で思っただろう」
と言った明石 秀人は、
「例えそうだとしても、塚原さんの漫画は全然面白くなかったって断言できる」
なんて、強い口調で言う。
「は? なんで、あんたにそんなこと言われなくちゃ……」
涙目になってくる。
私の漫画を批判するなんて。
「まず、話の展開がひとりよがりで、読者がついていけない。主人公が彼を好きになる理由もわからないし、彼の魅力がイケメンってだけで、読んでいても共感出来ない」
「それは……!」
「第一、主人公にも魅力がない。クラスのすみにいる地味女子ってだけで、キャラクターの厚みが感じられない」
「それだって」
「だって、何? あんたはあの主人公の魅力を、今ここで、オレに説明出来るの?」
だけどすぐにこう考えた。
(普段から恋愛漫画をあまり読んでいないのかもしれない)
「今、恋愛漫画を読み慣れていないからだって、頭の中で思っただろう」
と言った明石 秀人は、
「例えそうだとしても、塚原さんの漫画は全然面白くなかったって断言できる」
なんて、強い口調で言う。
「は? なんで、あんたにそんなこと言われなくちゃ……」
涙目になってくる。
私の漫画を批判するなんて。
「まず、話の展開がひとりよがりで、読者がついていけない。主人公が彼を好きになる理由もわからないし、彼の魅力がイケメンってだけで、読んでいても共感出来ない」
「それは……!」
「第一、主人公にも魅力がない。クラスのすみにいる地味女子ってだけで、キャラクターの厚みが感じられない」
「それだって」
「だって、何? あんたはあの主人公の魅力を、今ここで、オレに説明出来るの?」



