B4サイズに魔法をつめて

「うん、頑張ってコミックスが出るようにする!」

「絶対ですよ!? 私、サイン貰いに行きますからね!?」

「うん。でも私も、真昼のサインが欲しいんだからね」

「えっ?」



きょとんとする真昼。

私は真昼をハグして、
「大丈夫」
と、言った。



「大丈夫。あんたは絶対に漫画家になれる。諦めなければ、描き続ければ、真昼は夢を叶えられる!」

「師匠……」

「いつか連れて行ってよ。あんたのキラキラした世界に。あんたのキャラ達が住む街に」

「……!」



「投稿しなくちゃ、認めてもらえない。認めてもらえなくちゃ、漫画家になれない。……でしょ?」

「……はい」



真昼の泣き顔が、キリッと引き締まった。



「真昼の漫画、読みたいから。早く、誌面で」



真昼はニコッと笑って、
「師匠のあとに続きます」
と言った。



星が瞬いたみたいな、美しい表情だった。




(私、この表情を漫画にしたい)




私の中で。

また新しいヒロインが生まれた気がした。