B4サイズに魔法をつめて

ポロポロと次から次へと、涙はこぼれていく。

両手で顔を覆って。

声を出して泣いた。



自分の泣き声が、浴室に響いている。

いいよね?

大声で泣いていても。



(産声みたい)



今、私は。

確かに、生まれたんだから。












誰よりも早く、真昼に伝えたくて。

お風呂からあがったら身支度をして。

夜の道を行く。



小さく星が見えて。

足取りも軽い。




真昼の家に初めてやって来た。

玄関先の表札に、大谷の文字。

大きな、白い壁の一軒家だった。




インターホンを鳴らすと、
『はい』
と、女性の声。



「あの、真昼さんの友達の、塚原といいます。真昼さん、ご在宅ですか?」

『少しお待ちくださいね』



そこでインターホンが切れた。

玄関のドアが勢いよく開いて。

真昼が出て来た。



「師匠!」



真昼が驚いた顔をして、私の目の前に立つ。



「どうしましたか?」