B4サイズに魔法をつめて

「あの、何かありましたか?」



緊張から、動悸がしてくる。

何か、投稿作品に不備があったんだろうか?

もしかして応募要項の記述欄を書き忘れたとか?



(いや、でも何度も確認したもん)




橋本さんは『落ち着いて聞いてくださいね』と前置きした。

ますます心臓の音が速くなる。






『おめでとうございます、決まりました!!』




「……えっ?」







『デビューが、漫画家デビューが、決まったんですよ!!』












「……えっ、えっ、えっ!?」



頭の中が真っ白になった。



(デビューが、決まった?)



『この作品、素晴らしいと思います。まだまだ勉強をしていかなくちゃいけないところはありますが、でも僕は好きだなと思いました。編集部の中でも、とても高評価でした』

「あ、あの……、ありがとうございます!」

『冬原さんの漫画を今まで見せて頂きましたが、今回の作品はグッと良くなっています。何かきっかけなどがあったんですか?』