B4サイズに魔法をつめて

「あの、漫画を仕上げました。『デイジー』の漫画投稿に応募するつもりなんですが、橋本さんにも知らせておこうと思って、連絡をさせて頂きました」

『……あ、はい。お疲れ様でしたー』

「ありがとうございます。……あの、それだけの用事です。失礼致します……」

『あっ、はい。連絡をありがとうございましたー。お疲れ様でしたー』



あっけなく電話が終わり、ペタンとその場に座り込んでしまった。



(やっぱり反応がドライすぎる……。あんな人だったっけ?)



前回話した時のことは、もう忘れてしまった。

それだけの時間、私は担当者の橋本さんとは連絡をしていなかったし。

漫画投稿もしていなかったんだな、と実感した。






中学生の間に漫画家デビューしたい。

今度こそ、デビューを勝ち取りたい。



少し前なら自信しかなかった。

絶対に大丈夫って、自分に言い聞かせていた。



(今はそう思えない)