B4サイズに魔法をつめて

真昼の言葉に、私は頷く。



スマートフォンを手に取り、
「担当者さんに連絡をしてみようかなって思っているんだけど……、どう思う?」
と、尋ねる。



真昼は、
「師匠、それは良い考えだと思います」
と、笑顔を見せた。






真昼が帰ったあと。

私は担当編集者の橋本さんの連絡先をスマートフォンに表示させた。

ふたつ、深呼吸をする。



「よし、かけよう」



電話番号をタップした。

すぐに呼び出し音が鳴る。

心臓がばくばくとうるさい。



『……もしもし』

「あ、あの、私、冬原 ちづかの名前で投稿しております、塚原です」

『…………あぁ、はい』



橋本さんの間が、緊張感を増す。



「あの、担当編集者さんの橋本さん……、ですよね?」

『はい。橋本です。何かありましたか?』



思った以上にドライな反応に、心臓がうるさく悲鳴をあげている。



(やだな、もう電話切りたい……)
と、正直逃げ出したい衝動にかられてはいるものの、なんとか踏ん張る。