B4サイズに魔法をつめて

「師匠」
と、真昼が私を見た。



「師匠の漫画投稿のイラストカット、ずっと見ていました。つらい時も、悲しい時も、冬原 ちづか先生の絵を見て、私は頑張っています」

「真昼……」

「これまでも、これからも、ずっとそれは変わりません」



目頭が急速に熱くなっていく。

涙で視界が揺れる。



(……泣いちゃ、ダメ)



必死で泣かないように、頑張る。

涙は見せられない。

そんなの、プライドが許さない。



「……師匠の、あのお友達」

「美菜と千穂?」



真昼は頷き、こう続けた。



「師匠ともっと仲良くなりたかったのかもしれないですね。だから、話を聞いてもらえなかったことが嫌だったのかも。師匠と話す私が疎ましかったのかも」

「……」

「だからと言って」
と、明石 秀人が口を出す。



「だからと言って、許されることじゃない。嫌がらせもいじめも」



「……そう思います」



真昼が寂しそうに頷いた。







下校して、久しぶりに真昼と一緒に家に帰って来た。