B4サイズに魔法をつめて

(……みんな、頑張っているんだな)



真昼も。

明石 秀人と冴島くんも。



それぞれが、それぞれの方法で。

作品に向き合っている。



(私も頑張らないと……!)






学校から帰って。

漫画の作業をする日が続いている。

三月末日の応募締め切りに間に合わせないといけない。

下絵とペン入れでだいぶ時間がかかってしまった。

消しゴムかけとトーン貼りの作業は、なるべくはやく済ませたい。



三月の中旬に入って。

終業式も近い日曜日の夜。

家族三人で夕食を食べていたら、
「担当編集者さんに連絡しないの?」
と、お姉ちゃんが聞いてきた。



「え?」

「漫画原稿が完成しますって、連絡したほうが良くない?」

「……うーん」



煮え切らない返事をしていると、お母さんが、
「担当さんに連絡するのとしないのとで、何か違うの?」
と、お姉ちゃんに尋ねている。



「いやー、わかんないけどさ。でも一応、漫画を投稿しますって連絡したほうが、担当者さんにとっても千冬にとっても、良い気がする」