B4サイズに魔法をつめて

休み時間。

「ウェブ小説で面白いやつを見つけたって、前に話してたじゃん?」
と、後ろの席の男子が話している。



「あぁ、言ってた。あれ、オレも読んだよ。あれ書いている人ってさ、ひとりじゃないって話を知ってる?」



聞こえてくる会話に、私の耳は集中してしまう。

あれ?

その小説って……。



「なんか、創作ユニットらしいんだよ。あの作品が編集部のオススメに選ばれた時にさ、作者へのインタビューがあったじゃん?」

「あ、あった! オレまだそれ読んでないわ」

「そこに書いてあるんだよ、ふたりで書いてますって」

「えー、知らなかったー!」



(やっぱりそれって、明石 秀人と冴島くんの作品の話だ!)



「あの小説、書籍化しないかなぁ。ってか、あの作者達の他の作品も気になっててさー」



思わず明石 秀人と冴島くんの姿を探してしまった。

だけどふたりとも教室から出ていて、
(あぁ、読者の声を教えてあげたい!!)
と、何故か私がウズウズしてしまった。