B4サイズに魔法をつめて

『なれるよ、諦めちゃダメだよ』



そう言ったのは、本心からだった。



真昼、あんたは私より、漫画家デビューに近いかもしれない。



あれだけの原稿を描いて、それでも満足なんかしていない真昼は。

きっとこれからもっと、上達する。



そう思ったら、私。



(悔しかった)



声が震えるくらいに。



私は。

すぐに自分の作品に満足してしまう。

自分の漫画に、疑いを持たない。



(そうか……)



小鳥 ねねこじゃないんだ。

真昼でもない。

私が気にする相手は。



私は、私自身を気にしなくちゃいけない。



誰がデビューしようと、関係ない。

今の私にとって、本当に大切なのは。



満足してしまう自分を、疑って。

自分の漫画を疑う気持ちを持って。

上達していくこと。



そうじゃないと、私は漫画家デビューが出来ないのかもしれない。



(真昼みたいになりたい)




「どっちが師匠だよ」



真昼に教わることばっかりじゃん。