部屋に入ると、机の上に積んだままの漫画原稿に、真昼の目がキラキラと輝いた。
「もう完成に近いんですか!?」
「あ……、いや、最近は作業を全然していなくて」
「え? どうしてなんですか?」
誤魔化すようにへらへら笑っていると、真昼が言った。
「師匠、漫画を描いてください」
「……う、う〜ん」
と、煮え切らない返事が口元からこぼれる。
「師匠は漫画家になる人なんだから、漫画から離れちゃダメですよ」
(……そんな簡単に言わないでよ)
失恋したんだよ。
他の人に先を越されたんだよ。
私だってショックだよ。
いつの間にか眉間にシワが寄ってしまう。
「私のせい、ですか?」
と、真昼が尋ねてくる。
そうだよ、とは言えないけれど、心の中ではざわざわした波が寄せてくる。
「……師匠の漫画、読みたいんです。早く、誌面で」
「……」
真昼を見つめた。
なぜか目にいっぱいの涙を溜めて、こう言った。
「投稿しなくちゃ、認めてもらえない。認めてもらえなくちゃ、漫画家になれない」
「もう完成に近いんですか!?」
「あ……、いや、最近は作業を全然していなくて」
「え? どうしてなんですか?」
誤魔化すようにへらへら笑っていると、真昼が言った。
「師匠、漫画を描いてください」
「……う、う〜ん」
と、煮え切らない返事が口元からこぼれる。
「師匠は漫画家になる人なんだから、漫画から離れちゃダメですよ」
(……そんな簡単に言わないでよ)
失恋したんだよ。
他の人に先を越されたんだよ。
私だってショックだよ。
いつの間にか眉間にシワが寄ってしまう。
「私のせい、ですか?」
と、真昼が尋ねてくる。
そうだよ、とは言えないけれど、心の中ではざわざわした波が寄せてくる。
「……師匠の漫画、読みたいんです。早く、誌面で」
「……」
真昼を見つめた。
なぜか目にいっぱいの涙を溜めて、こう言った。
「投稿しなくちゃ、認めてもらえない。認めてもらえなくちゃ、漫画家になれない」



