B4サイズに魔法をつめて

電話の向こうで、ぐすっと聞こえた。



「泣いてんの?」

『……ない、泣いて、いませ……』

「泣いてるじゃん」



しばらくの間、真昼が落ち着くのを待ってから、
「今日ね、私、馬場さんと関係のないことだったけど、大事件があったんだ」
と、真昼に話す。



『大事件? 何があったんですか? 大丈夫ですか?』

「明石くんに、失恋したよ」

『えっ……』



「告白する前にさー、『大谷さんに振られた』って言ってきてさー」

『……』

「真昼、私はあんたから聞きたかったよ」

『師匠』



そう呟いた真昼の声が、固かった。






『師匠、私、まだ……師匠と友達でいられますか?』






「当たり前じゃん!! もー、嫉妬したけど、でも明石くんの好きな人があんたで納得したんだよ、私!!」

『……』

「真昼で良かった!! 好きな人と、好きな人が同じなんだよ!! これってすごいことだよね!?」