B4サイズに魔法をつめて

ずっと待っていたけれど。

教室にやって来たのは、真昼じゃなくて。

隣のクラスの担任の先生だった。



「もう遅いから帰りなさい」

「でも、友達のことを待っています」

「それって、大谷さんでしょう? 彼女は今日、保護者に迎えに来てもらうことになったから、あなた達はもう帰りなさい。下校時間も、もう過ぎているから」



先生は教室のドアのところで、私達が出て行くのを待っている。

仕方なく、従うしかなかった。






明石 秀人と冴島くんふたりともに「遅いから送る」と言われたけれど、丁重に断った。

早くひとりになりたかったから。



アパートの家に帰って来て。

玄関のドアの前で、お姉ちゃんがウロウロしていた。



「ただいま」



声をかけると、お姉ちゃんが私を見てホッとした表情になったかと思うと、急に目を吊りあげた。



「あんた!! 遅くなるなら、連絡くらいしなさいよ!!」