B4サイズに魔法をつめて







それから。

どれだけの時間が経ったんだろう?

ふと、気がついて。

ぼんやりと目を開けた。



最初に視界に飛び込んできたのは、いつもと違う天井だった。



(白い天井?)



私の住むアパートの天井は、木目の模様がオバケに見える天井だから。

こんなに白い天井なはずがない。



起き上がろうとした。

そしたら全身に痛みが走って。



(起き上がれない!?)



はっきり目を開ける。

まぶたにヒリヒリした痛みが走った。



(あれ?)



私って、どうしていたんだっけ?

確か、下校していたはず。



漫画のことを考えていて。

そうだ、プロットをネームに起こすんだった。



家に帰らなくちゃ。

ここから帰って、ネームの作業をしたい。



だけど。

体が動かない。

頑張っても、痛みが強く、体に力が入らない。 

私はキョロキョロとあたりを見渡そうとした。



「!?」