肩下までのおさげ髪を揺らして庭へ出ようとしたところで、こちらに気が付いて足を止めました。
「だぁれ?」
小首を傾げて質問してくるその姿はとても可愛らしかったです。
史也くんも、この子に似て可愛い顔をした男の子だったのかもしれないと、思いました。
「僕たち、史也くんの友達なんだ」
普段は悟志の一人称は俺ですが、子供を怖がらせないように僕に変えていました。
身をかがめて、視線も合わせています。
「お兄ちゃんはいないよ?」
女の子の顔がくもります。
自分の兄になにがあったのか、ちゃんとわかっているんでしょう。
「わかってるよ。お別れを言いに来たんだ」
悟志の言葉に女の子は逡巡するように視線を空中へと投げました。
私たちのことを疑っているのかもしれません。
「よかったら、おうちの人を呼んでくれない?」
私の言葉に女の子は「お出かけしてるよ」と、答えました。
「だぁれ?」
小首を傾げて質問してくるその姿はとても可愛らしかったです。
史也くんも、この子に似て可愛い顔をした男の子だったのかもしれないと、思いました。
「僕たち、史也くんの友達なんだ」
普段は悟志の一人称は俺ですが、子供を怖がらせないように僕に変えていました。
身をかがめて、視線も合わせています。
「お兄ちゃんはいないよ?」
女の子の顔がくもります。
自分の兄になにがあったのか、ちゃんとわかっているんでしょう。
「わかってるよ。お別れを言いに来たんだ」
悟志の言葉に女の子は逡巡するように視線を空中へと投げました。
私たちのことを疑っているのかもしれません。
「よかったら、おうちの人を呼んでくれない?」
私の言葉に女の子は「お出かけしてるよ」と、答えました。



