恐怖で声が震えて、咄嗟の判断ができません。
「どうしたのあなたたち、なにを見ているの?」
突然ソファから立ち上がった私と悟志を交互に見て絵里のお母さんが不審そうな声で質問してきました。
だけど返事をしている余裕はありません。
ソファからリビングのドアまではほんの2メートルほどの距離しかありませんから、一歩踏み込まれれば私は捕まってしまいます。
こうしている間にもソレが襲ってくるのではないかと全身に冷や汗が流れて行きました。
だけどソレは動く事なく、ジッとこちらをみつめています。
なぜ襲ってこないんだろう?
そう疑問が浮かんできたときでした。
悟志が私の手首を掴んで引き寄せたのです。
視線がソレから離れた瞬間、ソレがこちらに一歩踏み出す気配を感じました。
ソレが私へ向けて手を伸ばし、今にも肩をつかまれてしまう。
けれどそうはなりませんでした。
悟志は私をソファに下に無理矢理押し込んだのです。
「どうしたのあなたたち、なにを見ているの?」
突然ソファから立ち上がった私と悟志を交互に見て絵里のお母さんが不審そうな声で質問してきました。
だけど返事をしている余裕はありません。
ソファからリビングのドアまではほんの2メートルほどの距離しかありませんから、一歩踏み込まれれば私は捕まってしまいます。
こうしている間にもソレが襲ってくるのではないかと全身に冷や汗が流れて行きました。
だけどソレは動く事なく、ジッとこちらをみつめています。
なぜ襲ってこないんだろう?
そう疑問が浮かんできたときでした。
悟志が私の手首を掴んで引き寄せたのです。
視線がソレから離れた瞬間、ソレがこちらに一歩踏み出す気配を感じました。
ソレが私へ向けて手を伸ばし、今にも肩をつかまれてしまう。
けれどそうはなりませんでした。
悟志は私をソファに下に無理矢理押し込んだのです。



